ミニトマトは栄養も豊富で、彩りもよくなるので、毎日でも食べたい食材ですよね。
実は、ミニトマトは初心者でも育てやすい野菜なんです。
しかも、水耕栽培なら室内で収穫でき、虫の心配もなく、天候に左右されることなく安定して栽培することができますよ。
この記事では、ミニトマトの水耕栽培のやり方とポイントを、写真付きでご紹介していきます。
ミニトマトの特徴
和名 | ミニトマト | 約100g以上のものがトマト、30〜100gのものがミディトマト、10〜30gのものがミニトマトと呼ばれます。 |
科目 | ナス科ナス属 | |
原産地 | 南アメリカの アンデス山脈高原地帯 | |
発芽適温 | 10〜35℃ | 最適温度は25〜30℃ |
生育適温 | 5〜40℃ | 最適温度は昼20〜30℃、夜10〜15℃で、温度差が10℃ぐらいあると美味しいトマトができるそうです。 |
栄養 | リコピン、ビタミンC、β-カロテンなどが豊富で、抗酸化作用、免疫力向上、美肌効果などが期待されています。 エスクレオサイドAという動脈硬化を抑制する成分が多く含まれています。 ヨーロッパには「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあり、トマトの優れた健康効果を示唆しています。 |
用意するもの
- ペットボトル(2リットル)
- カッターナイフ
- ミニトマトの種(トマトやミディトマトは実が重すぎるので水耕栽培には向きません)
- タッパー
- キッチンペーパー
- アルミホイル
- お風呂掃除用のスポンジ
- 微粉ハイポネックス(水耕栽培用の肥料)
水耕栽培容器の作り方
ここで使用するものは、ペットボトル(2リットル)とカッターナイフの2つです。
最初のうちは500mlのペットボトルでも大丈夫ですが、以下の理由から、初めから2リットルのペットボトルを使用することをオススメします。
- 背丈が大きくなるため500mlでは安定しない
- 水の量が少ないと、酸素不足になりやすい
- 水の量が少ないと、蒸発により肥料の濃度が上がりやすい
- 根の量が増えてくると、容器を移し替えるのが困難
作り方はとても簡単です。
ペットボトルを点線のあたりで切り取り、飲み口の方をひっくりかえしてはめ込みます。

カッターナイフで指を切らないように注意してください。また、切り口がギザギザになったり、ささくれができたりしやすいので、触って引っかかるところがあればきれいに処理しておいてください。
種まき
ここで使用するものは、タッパー、キッチンペーパー、種、アルミホイルの4つです。

① タッパーにキッチンペーパーを敷く
キッチンペーパーは厚みをもたせるため3枚程使用し、水で濡らしておきます。
② ミニトマトの種をまく
水で濡らしたキッチンペーパーの上に、ミニトマトの種を数粒まきます。
今回使用したのは、サカタのタネの「アイコ」という品種です。
発芽率は条件によって異なるので、5〜10粒ほどまいておくと安心でしょう。


③ アルミホイルをかぶせる
遮光のためにアルミホイルをかぶせます。
トマトの種は光を嫌う性質があり、発芽を阻害する可能性があるためです。

④ 発芽するまで湿度を保つ
キッチンペーパーが乾いてしまうと発芽が遅れるので、毎日水をかけてください。
勢いよく水をかけると種が流されてしまいます。
霧吹きを使用するか、キッチンペーパーにゆっくり染み込ませるようにしましょう。
温度、湿度、遮光の条件が揃っていれば4〜5日程度で発芽します。


定植(種まきから4~5日目)
種をまいてから4日目、最初に発芽した芽がひょろひょろと伸びてきてしまいました(徒長といいます)。


キッチンペーパーでは根を張ることができないので、この芽だけ先に水耕栽培容器に移します。
ここで使用するものは、先ほど作成した水耕栽培容器と水耕栽培スポンジです。
伸びてきた根を挟み込むため、水耕栽培スポンジは半分破っておきます。


① 発芽した種を1粒ずつスポンジにセットする
発芽したミニトマトの種をスポンジに挟み込みます。
あまり深く挟み込まず、種がくぼみの上にくるぐらいでOKです。

② スポンジを水耕栽培容器にセットする
③ スポンジが半分浸かる程度に水を入れる
スポンジを水につけて優しく揉み、スポンジに水を含ませます。
あまり強く揉むと根を傷つける可能性があるので注意してください。

④ 日当たりの良い場所に置く
ミニトマトは種の状態では光を嫌いますが、芽がでてからは光が必要です。
窓際などの日当たりの良い場所に置き、3日に1回は水を入れ替え、清潔に保ちましょう。


植物育成ライトの使用がオススメ!
室内で植物を育てる場合、光の量の確保が問題になります。
植物育成ライトを使用すれば、この問題を簡単に解決できるだけでなく、次のようなメリットがあるのでオススメです。
- 植物の育成に適した波長の光を出してくれる
- 天候に左右されず、1日中光を当てることができるため、植物が早く成長する
- 日当たりを気にする必要がなくなるため、どこにでも置ける
肥料を与える(種まきから10日目)
これまでは種の栄養分だけで育ってくれましたが、芽が出てからは栄養を与える必要があります。
土と違って、水には栄養が含まれないためです。
双葉(最初の葉のことです)が大きくなり、本葉が出始める頃が目安になります。

液体肥料を水に混ぜることで栄養を供給していくのですが、一般的な液体肥料は土での栽培を前提として作られているため、水耕栽培には向きません。
「微粉ハイポネックス」を1,000倍に薄めた水で水替えをしてください。
ここから1週間に1回のペースで肥料を与えます。
毎日ぐんぐん成長していくので、肥料の効果に驚かされます。




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